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Google広告で誰でも「広告主の過去30日の広告履歴」が確認可能に

Googleは検索エンジンやYouTubeでさまざまな広告を表示しており、ユーザーは自分に向けて表示された広告について、「広告を出した人は誰か」「所在地はどこか」といった情報を確認できます。2021年9月24日にGoogleは新たな仕様変更を行い、前述の情報に加えて「表示された広告を出した人が過去30日に出した他の広告」を確認できるようになると発表しました。

Giving users more transparency into their Google ad experience
https://blog.google/products/ads-commerce/giving-users-more-transparency-their-google-ad-experience/

Google will let you check up on advertisers’ campaign histories – The Verge
https://www.theverge.com/2021/9/22/22687777/google-ads-transparency-disclosure-verification-update

「表示された広告を出した人の過去30日の広告履歴」を確認する方法は以下の通り。例えばYouTubeの広告の場合、動画の左下にある文字列をタップ。

画面下部にメニューが表示されるので「About this ad(この広告について)」をタップ。

すると「Why this ad?(なぜこの広告が表示されるのか?)」という画面が現れます。「See more ads by this advertiser(この広告主の他の広告を見る)」をタップ。

広告主名として「Coat Depot」、正式な企業名として「Coat Depot, Inc.」、認証を受けた場所として「アメリカ合衆国」と表示され、その下には掲載している広告の大まかな数と、過去の広告がリスト式で表示されました。ここで偽造品や不適切なコンテンツが表示されている場合は、Googleのポリシーに違反するとして、ユーザーはGoogleに報告可能。Googleは報告を受けて確認後、ポリシー違反があれば広告を削除するとのことです。

GoogleやFacebookは広告事業を主な収益源としていますが、両社ともに詐欺広告や虚偽の広告を表示していることが問題視されてきました。このため広告の透明性を上げることを目的とした取り組みが行われており、Googleは2020年に広告主の名前と所在地を含む「広告の開示情報」を導入。またFacebookは、FacebookとInstagram上で表示された広告を検索できる「広告ライブラリ」をスタートさせています。Googleの新たな発表は、広告の透明性を向上するためのこのような取り組みの1つとなっています。

なお、広告主の過去30日の広告履歴を確認する機能は、今後数カ月かけてアメリカ全土で展開され、2022年には段階的に世界展開される予定です。

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Googleの新広告システム「FLoC」が方針転換、どのように変わるのか?

GoogleはサードパーティーCookieを使った既存のターゲティング広告の仕組みを廃止し、新たな広告システムを作り上げようとしています。これまでは新システムにおいて、アルゴリズムがユーザーを数万種類のコホート(グループ)に分類するという方法が取られる予定でしたが、Googleが方針転換を行い、256種類ほどの「トピックベースの分類」を行う方向で進んでいるとのことです。

Google considers switching FLoC to a topic-based approach
https://digiday.com/marketing/google-switch-floc-cookie-replacement-fingerprinting-potential/

2019年1月、GoogleはChromeにおいて2年以内にサードパーティーCookieを廃止する計画だと発表しました。これは、サードパーティーCookieを使った広告システムが広範囲にユーザーの行動を追跡しすぎることから、プライバシー上の懸念が浮上したためです。一方で、サードパーティーCookieのサポートを廃止すると、ユーザーの興味・関心を元に広告を表示するというターゲティング広告が配信できなくなるという問題もありました。ターゲティング広告は広告の効率性を上げるため、コストパフォーマンスの面から多くの企業が利用を求めるもの。これを受けてGoogleは、「効率性の高いターゲティング広告を維持しつつも、ユーザーのプライバシーに配慮する」という新しい広告システムの開発に迫られました。

新しい広告システムはプライバシーサンドボックスという提案の中でさまざまな仕組みが議論されており、Googleが有力候補として挙げているのが、FLoCというAPIです。FLoCは、機械学習アルゴリズムを使用してウェブサイトを訪れたユーザーのデータを分析し、何千人ものユーザーからなるグループを作成するというもの。各グループには「FLoC ID」が割り当てられます。

FLoCとは何ですか? | GIGAZINE.BIZ

GoogleはすでにChromeにおいてFLoCのテストを開始しています。しかし、プライバシーを重視して開発されているはずのFLoCですが、リバースエンジニアリングなどによってユーザーの特定に利用できる可能性が専門家から指摘されています。また実際に、広告企業ではFLoCを使って個人を識別するための試みがスタートしているとのこと。

すでにGoogleの新システム「FLoC」を利用して個人を識別しようとする試みが広告企業でスタートしている | GIGAZINE.BIZ

このような問題を受けて、GoogleはFLoCにおいて「どのようなグループか」が不透明なコホートIDを割り当てるのではなく、「トピックカテゴリ」を設けて、カテゴリごとのIDをユーザーに割り振っていく方法に切り替えようとしているとのこと。

標準化団体・Internet Engineering Task Force(IETF)のミーティングの中で、Googleのプライバシーサンドボックスチーム・技術リードマネージャーであるJosh Karlin氏は「コホートではなくトピックにこだわるのが理にかなっているのかもしれません」と発言。新しいFLoCの仕組みでは、ウェブサイトの主題に関連し、「フィットネス」「パフォーミング・アート」といったトピック中心的なIDが生成されるとのこと。当初予定されていたFLoCはどのようにグループ分けされているのかが外部からわかりませんでしたが、トピック中心的なIDは、「どのようなカテゴリ分けが行われているのか」という点で透明性が改善されているといえます。

Karlin氏によると、これまでのコホートIDは約3万種類ほど生成される予定でしたが、トピックベースのIDはIABコンテンツ分類法に基づき256種類にまで絞られるとのこと。このため、広告企業がFLoC IDをフィンガープリントとして使用し、自社データと結び付けてターゲットの絞り込みを行うことが難しくなると考えられています。また、ユーザーは自分に割り当てられたトピックへのオプトインオプトアウトが可能になるとのことです。

当初GoogleはChromeにおけるサードパーティーCookieの廃止を2022年中に予定していましたが、2021年6月25日に、ChromeでのサードパーティーCookie廃止を延期することを発表しています。仕様変更もあってか、最終的なFLoCの形は「まだ何も決まっていない」とGoogleの広報担当者は述べています。