デジタルマーケティングにおけるエンゲージメントは、コンテンツとユーザーの間に生まれるさまざまな相互作用を説明する、包括的な言葉です。オンライン広告における技術的標準規格を策定しているInteractive Advertising Bureau(IAB)は、エンゲージメントを「ブランドにポジティブなインパクトを及ぼす、認知・感情・身体的な広告経験または広告活動」と定義づけています(PDFファイル)。
デジタルマーケティングの世界ではエンゲージメントという言葉が頻繁に利用されています。
TwitterやInstagramなどのマーケティングツールでも「エンゲージメント数」が表示されますが、エンゲージメントという概念自体は新しいものではありません。この「エンゲージメント」という概念は100年以上利用され続けている「AIDAモデル」にも登場します。 AIDAモデル は、人が広告を目にしてから商品を購入するまでの流れを説明するものです。
AIDAモデルでは、消費者が商品を購入するまでに「Attention(注意)」「Interest(関心)」「Desire(欲求)」「Action(行動)」という4つのステップを踏むと説明しており、このActionというステップで「エンゲージする(引き込む)」という言葉が使われました。
デジタル広告の場合、主に「ブランド側がクリックして欲しいものを消費者がクリックすること」がエンゲージメントと呼ばれます。消費者がコンテンツを見ることで、商品に対して「もっと知りたい」「買いたい」という興味・欲求が生まれ、クリックという行動に至るためです。