ターゲティング広告は「行動ターゲティング広告」と呼ばれ、インターネットの広告のうち、ユーザーの属性・行動・興味・関心といった詳細な情報をもとにユーザーを分析し、広告コンテンツにマッチするターゲットを絞って表示する広告を言います。
ターゲティング広告では、主に2つの方法が取られています。
・サイト内の行動分析
たとえばAmazonでは、ユーザーの過去の閲覧履歴・購入履歴に合わせた商品の広告を表示することが可能です。Amazonはユーザーを興味関心リストで分類しており、広告主はその中からターゲティングしたいカテゴリーを選択することが可能。これにより、過去90日間に特定の興味・関心セグメントに該当する商品の商品詳細ページを閲覧またはアクセスしたユーザーに対して広告を配信するとのこと。
このように、会員制ウェブサイトでは、会員ごとの情報をもとに分析を行い、ターゲティング広告を実施することが可能です。
・アドネットワークを活用した行動分析
GoogleやYahoo!はウェブサイトやアプリなど、広告配信可能な媒体を多数管理し、広告を配信するネットワークを形成しています。このようなネットワークをアドネットワークと呼びます。
気軽に利用できるオンライン広告で顧客を増やしましょう | Google 広告
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Yahoo!広告でサイトへの集客アップ | Yahoo! JAPAN
https://promotionalads.yahoo.co.jp/
もともとインターネットの広告は、企業の広告担当者が広告を出す媒体を選び、個別に出稿を行っていましたが、アドネットワークを使うことでネットワーク傘下のさまざまな媒体に広告を大量出稿することが可能になりました。そして1つのネットワーク下で広告を出稿した場合、サードパーティーCookieを利用することで、ドメインを超えてユーザーを追跡し、ユーザーが何に興味を持ち、何を欲しがっているのかという分析が高精度に行えるようになりました。
なお、アドネットワークの登場後、DSP(Demand Side Platform)やSSP(Supply Side Platform)といったサービスも登場。DSP・SSPはアドネットワークとは異なり、アドネットワークや個々のアドエクスチェンジへの広告配信を1つのプラットフォームで管理するツールという位置付けです。