DSPとはデマンドサイドプラットフォーム(Demand Side Platform)の略で、インターネット上で広告を出す側である広告主や広告代理店が、広告出稿を一元管理できるプラットフォームになっています。
もともと、インターネット上の広告は、広告主が直接メディアから広告枠を購入する形から始まり、GoogleやYahoo!などのプラットフォームが複数の広告媒体を1つのネットワークで管理するアドネットワークや、複数のアドネットワークをまたいで広告枠を売買するアドエクスチェンジが生まれました。ここからさらに進み、複数のアドネットワークやアドエクスチェンジを一元管理できるようにしたのがSSPとDSPです。
インターネットでディスプレイ広告を出稿したい広告主は、オーディエンスターゲットや予算の設定、広告クリエイティブの入稿、広告配信などを行う必要がありますが、DSPを使うとさまざまな広告出稿先に対してこれらの処理を一元管理できるようになります。DSPではウェブサイト側に来訪するユーザーの属性と最低出稿単価をもとにリアルタイム入札(RTB)が行われ、広告の効果を最大化させるツールといわれています。
ただし、近年ではSSPやDSPを用いたデジタル広告のサプライチェーンが複雑化し、行き先が不明の支払いが発生しているとして、そのシステムが詐欺まがいだという指摘もあります。
また、広告主から広告出稿の管理を依頼された請負業者がボットを使って「あたかも現実に存在するユーザーがクリックをしたかのような」挙動を生み出し、意味のない広告費を発生させたという事例も存在します。
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