CPRはCost Per Responseの頭文字を取った言葉であり、顧客からレスポンスを得るためにかかったコストのことを言います。似た言葉に「CPO」「CPA」なども存在します。
CPR・CPO・CPAの違いは以下の通り。
◆CPO(Cost per Order/注文あたりのコスト) 実際に売りたい商品の注文を1つ得るためにかかったコストのこと。計算式は「広告費÷注文件数」となります。
◆CPR(Cost per Response/レスポンスあたりのコスト) 実際に売りたい商品以外のものについて、顧客からのレスポンスを得るためにかかったコストのこと。サンプルなど、目的とする商品の販売を促すためのアイテムへの申し込みを含みます。計算式は「広告費÷レスポンス件数」となります。
◆CPA(Cost per Acquisition/コンバージョンあたりのコスト) 顧客獲得単価とも呼ばれ、コンバージョンを獲得するためにかかったコストのことをいいます。このときの「コンバージョン」はサービスごとに設定が異なり、商品購入のほか資料請求なども含みます。計算式は「広告費÷コンバージョン数」となります。
そして新たな実験で、コーガン氏が測定したのはバナー広告の効果。実験の場所はビジネス特化型SNSのLinkedInで、148ドル(約1万5000円)と数日かけてプロが制作したバナー広告(左)と、ノートにペンでメモ書きしたかのようなバナー広告(右)のいずれの効果が高いのかをA/Bテストで実験しました。バナーに書かれた「When “BIG CLOUD” Becomes The COMPETITION」「READ MORE」というメッセージは同じです。
これが結果。プロが制作したバナー広告の場合、ウェブサイトを訪れたのは12ユーザー、CPR(Cost Per Response/レスポンスを得るににかかったコスト)は19.2ドル(約1996円)、インプレッションは5563、クリック数は12、平均CTRは0.22%。これに対し落書きのようなバナーの場合、ウェブサイトを訪れたのは24ユーザー、CPRは11.23ドル(約1167円)、インプレッションは4403、クリック数は24、平均CTRは0.55%となりました。
入札型インプレッション課金は、広告主側がオークション形式でリアルタイムで入札を行うことで、広告枠の価格が常に変動します。これはRTB(Real Time Bidding)と呼ばれ、その時もっとも高い広告掲載価格を入札した広告が表示されることになります。ただし、広告主が支払う金額は入札額そのものではなく、2番目に高かった入札額に1円加えたもの。これは実際のオークション現場で使われている「セカンドプライスオークション」の仕組みを採用したもので、入札価格の高騰を防いでいます。