Googleがeコマース強化ツールを次々に発表、ショッピングサイト運営者はGoogleのいたるところに製品を表示できるように

Googleがeコマースビジネスを強化するツールの数々を発表しました。Googleの新たな展開により、ショッピングサイトの運営者はGoogle検索・YouTube・画像検索などさまざまな場所に商品を表示させることが可能に。またユーザーが自分でとったスクリーンショットから製品を検索したり、ブラウジング中に中断した買い物を即座に、そしてスムーズに再開できるようになるツールも登場しています。

Working with merchants to give you more ways to shop
https://blog.google/products/shopping/more-ways-to-shop/

Google is working with Shopify to make online shopping less fragmented
https://www.xda-developers.com/google-shopify-partnership-announced/

Shopify, Google expand partnership to make merchants more discoverable online | BetaKit
https://betakit.com/shopify-google-expand-partnership-to-make-merchants-more-discoverable-online/

Googleは現地時間2021年5月18日に行われたGoogle I/O 2021の中で、ショッピングサイト運営者を助け、ユーザーにこれまで以上の買い物の選択肢を提供するツール「Shopping Graph(ショッピンググラフ)」を発表しました。

ショッピンググラフは、製品・在庫・ショッピングサイトについての包括的かつリアルタイムなデータセットとのこと。ショッピンググラフはAIを利用し、「絶えず変化していく製品・売り手・ブランド・レビュー、そして最重要である製品情報と在庫データをショッピングサイトやブランドから直接受け取り、それら情報を関連付け、人々に提供していく」ものだとGoogleは説明しています。Googleで1日に行われる買い物の数は10億回以上とのことで、膨大な数の買い物情報がリアルタイムで処理され、人々がより商品を見つけやすくするために役立てられます。

そしてGoogleはショッピンググラフを充実させるため、オンラインショッピングプラットフォーム「Shopify」との提携を発表しました。

Shopifyは簡単にオンラインショップを開設できるウェブサービス。「オンラインショッピング」というカテゴリはAmazonと一緒ですが、Amazonが「Amazonブランド」を押し出して各ショップの個性を最小限にする方法を取るのに対し、Shopifyはあくまで「ショップが各々のショッピングサイトを作れるサービス」となっています。このためShopifyはAmazonの対抗馬として位置づけられています。

AmazonとShopifyの違いは以下の記事から詳細を読むことが可能です。

GoogleとShopifyの提携により、Shopifyで構築したショッピングサイトは今後、「Google全体に製品を掲載できるようになる」とのこと。具体的な方法は明かされていませんが、Googleは「170万人存在するShopifyのショッピングサイト運営者は、数クリックでGoogle上に製品を掲載できます」「Shopifyとのコラボレーションにより、ショッピングサイトはGoogle検索・YouTube・Google画像検索などで発見可能になります」と説明しました。

ShopifyのCEOであるTobi Lutke氏は「OK、Google。みんなにとっての買い物をよりよいものにしよう」とTwitterに投稿。

また、Googleは「新しいショッピング体験」の1つとして、Googleフォトでスクリーンショットを表示すると、画像内に写っているものを検索してくれるという機能も発表しています。これは「人が何かを気に入った時にはスクリーンショットを撮る」という発想で作られたそうです。

そして、オンラインショッピングは「ウェブサイトを開いてすぐに買い物をする」という行動で完結するとは限りません。多くの人はオンラインショッピングサイトで商品を見ながらも、メールをチェックしたり、ニュース記事を読んだりといった行動を挟みがちです。そこでGoogleは、Google Chromeで新しいタブを開いた時にカートを表示する、ローカルで機能する新機能を導入。途中で買い物を中断しても、スムーズに再開できるようにするとのことです。

なお、オンラインショッピングサイトを多くの人に使ってもらうための方法として、GIGAZINEの記事広告上で使い勝手や便利さを解説&効果的にユーザーへリーチしていくことも可能です。

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