Amazonの収益は多くが「Amazon.com」の売り上げによるものですが、近年は広告事業が大きな売り上げを伸ばしているとも報告されています。すでに、Amazonの広告売り上げはTwitter・Pinterest・Snap・Rokuの売り上げ合計の2.4倍になっているとのことです。
Amazon ad revenue now twice as big as Snap, Twitter, Roku and Pinterest combined
https://www.cnbc.com/2021/05/25/amazon-ad-revenue-now-twice-as-big-as-snap-twitter-roku-and-pinterest-combined.html
Amazonは四半期決算報告の中で「Amazon.com」の売り上げのほか、「AWS事業」「その他事業」などの売り上げも発表しています。「その他事業」の詳細は不明ですが、内訳の多くを広告事業が占めていると考えられています。そして、この1年でAmazonの「その他事業」の売り上げが大きく成長しており、第1四半期の売り上げは前年比77%増の69億ドル(約7560億円)に。GoogleやFacebookといった他の広告プラットフォームを追い上げていると報じられています。
デジタル広告への支出は2020年に12%増加、Amazonが怒涛の勢いで成長中 | GIGAZINE.BIZ

新たに投資銀行のLoop Capitalが発表した内容によると、Amazonの広告事業の売り上げは、Twitter・Pinterest・Snap・Rokuの売り上げ合計の2.4倍になるとのこと。
Amazonの広告売り上げ増加は、「Amazon.comのトラフィックの多さ」と「ユーザーデータによって得られた知見を売り手やブランドに提供できること」により、高い広告パフォーマンスを実現したことが理由だとLoop Capitalは述べています。
また、Amazonは2014年にTwitchを買収しましたが、これまで、その広告枠は手動で購入する必要がありました。しかし、2020年9月にAmazonは自社のプログラマティック広告プラットフォームでTwitchの広告在庫を購入できるように変更。ネット広告業界団体Interactive Advertising Bureauが開催したイベント・IAB NewFrontsのプレゼンテーションの中で、Amazonは「Twitchなどで流れる広告付きストリーミングコンテンツは、毎月1億2000万人以上に視聴されている」と述べたとのことです。このような広告施策もAmazonの売り上げを増加させている一因だとみられます。


Loop Capitalのアナリストは「Amazonの技術、規模、デバイスリーチ、消費者への接続性といったものを考えると、これら新しい取り組みは比較的短期間で多大な貢献を果たすと考えられます」と述べ、一方で「インターネット規模でのデジタル広告の利益率を考えると、これらは十分に株価に反映されていないと思います」とも指摘しました。
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