GoogleがWooCommerce、GoDaddy、Squareといったサービスとの提携し、eコマース機能を強化することを発表しました。Googleはオンラインショッピングの機能を次々に追加・拡張しており、Google検索やYouTubeといったショッピング以外の体験と、ショッピング体験をシームレスにつなげる試みを展開しています。
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https://blog.google/products/shopping/gml-2021-build-your-brand/
Google, Shopify (SHOP), Square (SQ) Look to Boost Online Shopping Against Amazon – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-05-27/google-shopify-extend-ties-in-commerce-blitz-against-amazon
Google Search, Shopping adding ‘deals’ result page – 9to5Google
https://9to5google.com/2021/05/27/google-shopping-deals-page/
Googleは2021年に入ってeコマース強化ツールを次々に発表しており、オンラインショッピングプラットフォーム「Shopify」との提携を明かしています。この提携により、Shopifyでショッピングサイトを持つ人は、Google検索・YouTube・Google画像検索といったプラットフォームの至るところに製品を表示できるようになるとのこと。
Googleがeコマース強化ツールを次々に発表、ショッピングサイト運営者はGoogleのいたるところに製品を表示できるように | GIGAZINE.BIZ

そして5月27日付けで、GoogleはShopifyに加えてWooCommerce、GoDaddy、Squareといったサービスとの提携も発表。これらのサービスを利用するショッピングサイトは、Googleのプラットフォームとの統合が無料かつ容易に行えるようになります。
Googleによると、2020年から「割引コード」というキーワードの検索が50%増加したとのこと。消費者がGoogle検索で「お得な製品」を求める傾向が強くなっていることを受けて、新しい検索結果のページでは、ブランドが行っているセールやプロモーションがより探しやすくなります。例えば「ブラックフライデーセール」と検索すると、「店舗からのセール」というタブを備えたナレッジパネルが表示され、ユーザーがセール中の製品により容易にアクセス可能になります。
「Deals(セール)」という部分をタップすると……
セール商品だけが表示されます。
また、ユーザーアカウントと紐付けて、特定のユーザーだけにセールや特別価格を表示する「ロイヤリティプログラム」もスタートします。
そして過去1年で「店頭受け取り」「近隣で購入」を目的とする検索が増加し、「在庫あり」というキーワードの検索については世界的に前年比800%となりました。このような背景から、Googleでは、検索を行ったユーザーの近くで製品を購入できる店舗の広告が表示されるほか、ユーザーが購入したい製品について、eコマースサイトや近隣店舗を含む全ての購入オプションが1箇所にまとめて表示される機能も開発されました。この新機能はキーワード検索とショッピング機能でテスト中であり、2021年中にはGoogle画像検索やYouTubeでも同様の機能が展開される予定です。
加えて、広告代理店の5WPRが行った調査によると、2020年には消費者の71%が「自分の重視する価値観と一致する企業から商品を買いたいと考えている」ことが示されたとのこと。また、マーケティングツールを開発するPowerReviewsの調査では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック以降、10人中9人が「これまで以上に美容製品をオンラインで購入するようになった」と答えています。これらの調査結果から、ブランドやショップが「オンラインでのショッピング体験を充実させること」がこれまで以上に重要だとGoogleは考えており、ARを使って化粧品を試せるツールや洋服を試着できるツールなどが利用可能になる予定です。
なお、製品の露出を増やすことと共に重要になるのが、製品の「ストーリー」を示して顧客の共感を得ることや、ブランディングです。GIGAZINEではストーリーテリングに焦点を当てた記事広告を掲載しており、以下から資料を取り寄せることが可能です。
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