写真共有プラットフォームの「Pinterest」が新たに、クリエイターによるストーリー仕立ての投稿「Idea Pins(アイデアピン)」から、アフィリエイトを利用した製品ページへの誘導リンクを貼る方法を導入しました。これによりブランドや企業はクリエイターに効果的に商品を紹介してもらえ、クリエイターが生計を立てる手段も増えると考えられています。
Introducing new ways for Creators to earn money and partner with brands on Pinterest | Pinterest Newsroom
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そして7月27日付で新たにPinterestは、ユーザーがアイデアピンから買い物可能になる機能をリリースしました。これによりピンの投稿を行ったクリエイターがアフィリエイトリンクを通じてコミッション(製品を紹介することに対する報酬)を得ることが可能になります。

PinterestユーザーはPinterestを「買いたいものを見つけるためのカタログ」として利用することが多いため、Pinterestでは既にビジネスアカウントのユーザーが、ウェブサイトの製品とPinterestの投稿を紐付ける「プロダクトピン」が利用可能です。プロダクトピンによって企業やブランドはPinterestから自社サイトにユーザーを誘導できるようになっています。しかし調査によって、プロダクトピン単体として存在する商品よりも、アイデアピンからタグ付けされた商品の方が、ユーザーの購入意図が89%も高くなることが判明したとのこと。この調査結果を受けて、「アイデアピンから商品へのアフィリエイトリンクを付ける」という機能が生まれたわけです。
また、Pinterestではブランドとパートナーシップを締結するクリエイターが存在しますが、Pinterestはこのようなパートナーシップの開示を強調していきたいと考えており、有料パートナーシップを開示するツールのベータ版も同日から公開されています。ブランドコンテンツを作成するクリエイターはアイデアピンの作成時にブランドを追加し、ブランドがそれを承認すると、アイデアピンに「有料パートナーシップ」ラベルが表示されるとのこと。これによりブランドとクリエイターの関係構築が容易になると考えられています。

Pinterestが重視しているのは「エンターテイメント」よりも「インスピレーションを中心としたクリエイターのプラットフォームであること」であり、上記の機能はコンテンツをより実用的にし、クリエイターがブランドと提携して生計をたてることをこれまで以上に容易にすると考えられています。
なお、アイデアピン内における製品ページへのリンクは記事作成時点でアメリカとイギリスのビジネスアカウントで利用可能であり、今後数カ月でその他の国でも展開される予定。また有料パートナーシップツールはアメリカ・イギリス・カナダを始めとする16カ国でベータ版が利用可能ですが、日本ではまだ展開されていないとのことです。
なお、商品ページへの誘導リンクをプラットフォーム内に限らず、Googleなどの検索結果に残す方法としては、記事広告という方法も存在します。以下の広告媒体資料のパスワードを入手するにはここをクリック
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