メールを使ったマーケティングツールを提供する「MailChimp」が、ショッピングプラットフォーム「Shopify」の同期アプリ「ShopSync」の買収を発表しました。これにより、Shopifyの販売業者は利用中のプラットフォームにMailChimpを容易に統合することが可能になります。
Mailchimp and Shopify Launch Direct Integration | Mailchimp
https://mailchimp.com/mailchimp-and-shopify-launch-direct-integration/
Mailchimp and Shopify are reconciling after a messy break-up
https://www.modernretail.co/platforms/mailchimp-and-shopify-are-reconciling-after-a-messy-break-up/
メールマガジンを送信し、データを解析することでマーケティングに役立てられるMailChimpは、かつてショッピングプラットフォームShopify向けの「Mailchimp for Shopify」というサービスを提供していましたが、2019年にサービスを終了しました。これはMailChimpとShopifyの間で顧客データの収集に関して意見の不一致があったためだといわれています。
その後、Shopifyは急成長し、エコシステム内のアプリの数を2019年の約2倍である7000個にまで増加させました。プラットフォームには約180万人の販売業者が存在し、2021年5月にはGoogleとの提携も発表しています。対するMailChimpは1400万もの顧客を持ち、毎日1万4000人ずつ新規ユーザーを増加させています。また2021年9月には会計ソフトの「Intuit」による買収を発表しました。
MailChimpがIntuitによる買収を発表したのは2021年9月13日ですが、その約1カ月後である10月26日付けで、MailChimpはShopifyのアプリストアであるShopSyncを買収したことを発表しました。ShopSyncは同期アプリであり、2019年にMailchimp for Shopifyがサービス提供を終了した後も、MailchimpとShopifyを連携させる方法としてユーザーに利用されてきたとのこと。

MailChimpの戦略的パートナーシップ担当副社長であるJoni Deus氏によると、今回の買収では新しいデータ処理契約が締結され、前回みられた意見の不一致が解消されたとのこと。これによりShopSyncをインストールする人や組織はShopifyストアの製品情報、Mailchimpの外部で取得したマーケティングデータ、オーディエンス、連絡先、メールアドレス、タグ、連絡先プロファイルアクティビティなど、さまざまな顧客データを共有することに同意する必要があります。
「私たちの間にはデータの扱いに関して根本的にずれがありました。今回、ユーザーは両社のデータを接続するかどうかを選択できるようになります。これは、私たち双方にとって重要でした」とDeus氏は述べました。
MailchimpはEコマースからの需要が大きく、BigCommerceやWooCommerceなど、Shopifyのライバルを含む250以上のアプリやプラットフォームで利用されています。今回ShopSyncをすることで、Mailchimpの月間ユーザーが数万人単位で増加するとみられています。
MailchimpとShopifyの接続方法は以下から確認可能です。
Connect or Disconnect Mailchimp for Shopify | Mailchimp
https://mailchimp.com/help/connect-shopify/
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