マクドナルドが2019年に過去最高額で買収した機械学習スタートアップのDynamic Yieldを、マスターカードに売却することを発表しました。
Mastercard to Add to Services Momentum with Acquisition of Dynamic Yield, McDonald’s Cutting-Edge Personalization Platform
https://corporate.mcdonalds.com/corpmcd/en-us/our-stories/article/OurStories.mastercard-DY.html
Mastercard to Add to Services Momentum with Acquisition of Dynamic Yield, McDonald’s Cutting-Edge Personalization Platform — Dynamic Yield
https://www.dynamicyield.com/blog/dynamic-yield-joins-mastercard/
McDonald’s to Sell Digital Startup Dynamic Yield to Mastercard – WSJ
https://www.wsj.com/articles/mcdonalds-to-sell-digital-startup-dynamic-yield-to-mastercard-11640096590
Dynamic Yieldはイスラエルにあるテルアビブを拠点とする機械学習のスタートアップで、パーソナライゼーションと意思決定に関するテクノロジーを提供しています。2019年、マクドナルドはドライブスルー強化のためにDynamic Yieldを3億ドル(約330億円)で買収。この買収額はマクドナルド史上、過去最大額でした。
2021年12月21日、マクドナルドはDynamic Yieldをマスターカードに売却することを発表しました。売却額は非公開で、2022年上半期には売却プロセスが完了する見込みです。
マクドナルドはアメリカ、イギリス、オーストラリアの何千ものドライブスルーにDynamic Yieldのテクノロジーを導入しており、これらドライブスルーでは過去の購入、ウェブ履歴、時刻、店舗周辺の交通状態、トレンドの製品など、さまざまな要因に基づいて個々人に最適化されたおすすめやコンテンツを提供しています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックではドライブスルーの売上額が急増しましたが、一方で、売上げに対するDynamic Yieldの貢献度が当初の予想よりも低かったことから、マクドナルドは今回の売却に至ったとみられています。
マクドナルドは、売却によってDynamic Yieldは機能をさらに拡大させ、サードパーティービジネスを成長させることができると示しました。マクドナルドはDynamic Yieldやマスターカードと引き続き連携し、今後も自社サービスにテクノロジーを活用していくと述べています。
また、マスターカードのデータおよびサービス担当社長であるRaj Seshadri氏は、「Dynamic Yieldの専門知識と私たちの規模・関係を組み合わせることにより、私たちの顧客と最終消費者の間のつながりを、新しいレベルに持ってくることができると考えています」と述べました。
記事広告の特長・目的・デメリット・メリットについて徹底的に解説 | GIGAZINE.BIZ
以下の記事広告媒体資料のパスワードを入手するにはここをクリック
分かりづらい広告・アドテク・マーケティング用語の解説ページはここから
