TURTLEDOVEとは、Googleが提案するCookieに変わる広告の仕組み・プライバシーサンドボックスの中で議論されているAPIの1つを言います。
プライバシーサンドボックスはオープンイニシアチブであるため、TURTLEDOVEがどんなものなのかは、以下のGitHubページで公開されています。
GitHub – WICG/turtledove: TURTLEDOVE
https://github.com/WICG/turtledove
サードパーティーCookieを使った既存の広告システムでは、ユーザーの興味・関心となる情報を広告主側が持つことになりますが、TURTLEDOVEではブラウザで情報が保存されることになります。これにより広告主はユーザーの興味・関心に基づいて広告表示の対象を絞ることができる一方で、興味・関心の情報を「ユーザーの訪れたウェブサイト」など他の情報と組み合わせることができなくなるとのこと。また、ユーザーが訪れたウェブサイトあるいはウェブサイトが利用するアドネットワークは、来訪者の興味・関心を知ることができなくなります。
ただし、TURTLEDOVEは「ブラウザに情報を置く」という性質から、Googleの開発するブラウザであるChromeへの依存が大きくなり、これまで以上にGoogleが広告市場を独占する恐れがあると懸念されています。
このような懸念から、TURTLEDOVEにGoogle以外のサーバーを関与させた「FLEDGE」というAPIも新たに考案されています。
また、プライバシーサンドボックスの中でも、特に注目を集めているのが「FLoC」と呼ばれるAPI。これには多くの反発も上がっています。
またGoogleが開発する広告システムの全貌は、以下から読むことが可能です。
Googleはどのような「Cookieなしの広告システム」を作ろうとしているのか? | GIGAZINE.BIZ
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