ソフトバンク・ビジョン・ファンド2の率いるシリーズD出資ラウンドでマーケティング分析プラットフォームのAdverityが1億2000万ドル(約130億円)を獲得しました。
Adverity Secures $120M From SoftBank Vision Fund 2 as Demand for Marketing Analytics Booms | Business Wire
https://www.businesswire.com/news/home/20210816005420/en/Adverity-Secures-120M-From-SoftBank-Vision-Fund-2-as-Demand-for-Marketing-Analytics-Booms
SoftBank Invests in Marketing Startup Targeting Post-Cookie Data – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-08-16/softbank-invests-in-marketing-startup-targeting-post-cookie-data
Adverityは、600以上のソースからのデータを自動的に統合し、目標に合わせる形でデータを視覚化、さらにAIによる予測分析で新しい洞察を発見できるというマーケティング分析プラットフォームです。Adverityは2015年にオーストリアのウィーンで設立され、ロンドンとニューヨークにもオフィスを構えるなど急成長しているスタートアップで、IKEAやRed Bull、Vodafoneなどをクライアントに抱えています。

過去12カ月においてAdverityのクライアントは120%増加しており、過去4年の年間成長率は105%で、グローバルチームの規模は2019年に比べて300%拡大したとのこと。また、これまでに3回の出資を受けており、今回の資金調達は3000万ドル(約33億円)の資金を得たシリーズCの出資ラウンドから16カ月たらずで行われたもの。シリーズDの出資ラウンドでAdverityの総資金は1億6500万ドル(約180億円)を超えました。
市場調査会社のMarket Research Futureによると、世界的なデータ分析市場の価値は2026年には1329億ドル(約14兆6000億円)に達するとみられています。これまで広告キャンペーンのパフォーマンスはCookieを中心とした仕組みで追跡されていましたが、世界的にCookieが規制される方向にあり、世界最大の広告企業であるGoogleもCookieに代わる仕組みを構築しつつあることから、新たなパフォーマンス追跡方法の需要が増加しているためです。
Adverityのプラットフォームは、データ上の異変・トレンド・パターンなどにフラグを立てることで問題解決や機会拡大に役立てるという「予測分析」のパイオニアとなっています。また、直近ではCookieなしでキャンペーンのパフォーマンスを追跡する「ROI Advisor」をリリースし、プラットフォームの機能拡大を行っています。今回の資金調達により、AdverityはROI機能を強化するほか、シームレスな分析や予測的な洞察を提供し、マーケターに対し常に「次のマーケティングステップ」を示し続けることでプラットフォームを進化させる予定です。

AdverityのCEO兼共同創設者であるAlexander Igelsböck氏は、「マーケティングツールにはさまざまなものが存在しますが、重要なのはツールの量ではなく、企業が成長し誤ったステップを回避するための洞察を提供できるかどうかです。今日のデータ中心の状況の中で、成功企業はその中枢にデータ分析を据えています」と述べました。なお、来たるべきCookieなしの時代においてもGIGAZINEの記事広告であれば確実な効果が見込めます。
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