SnapがARコンテンツの制作や戦略立案を行う「Arcadia」を創設

写真共有アプリ「Snapchat」を運営するSnapが2021年10月19日(火)付で新たに、拡張現実(AR)向けのグローバル・クリエイティブ・スタジオ「Arcadia(アルカディア)」の立ち上げを発表しました。

Introducing Arcadia: A Global Creative Studio For Branded Augmented Reality – Snap Newsroom
https://newsroom.snap.com/introducing-arcadia

Snap Inc. (NYSE:SNAP), Shake Shack (NYSE:SHAK) – Snap Unveils AR Studio | Benzinga
https://www.benzinga.com/news/21/10/23445957/snap-unveils-ar-studio

Snap launches global creative studio for augmented reality content | The Drum
https://www.thedrum.com/news/2021/10/19/snap-launches-global-creative-studio-augmented-reality-content

Snapは発表の中で、「モバイルAR広告の先駆者である世界クラスの専門家が、この新しい技術をSnapで開発し、『世界で最も革新的かつ影響力がある効果的なAR体験』をブランドや広告代理店のパートナーに提供するはずです」と述べています。Arcadiaのウェブサイトは以下の通り。

Arcadia
https://arcadiacreativestudio.com/

ArcadiaはSnapの1部門ではあるものの、クリエイティブ・スタジオとして独立して運営され、プラットフォームを横断してさまざまなAR体験を提供するブランドの支援を行う予定。具体的には、Arcadiaは以下3つの方法によりサービスを提供する見込みです。

1:クリエイティブスタジオとしてのサービス
クライアントに対し、さまざまなプラットフォームで必要とされるARコンテンツの制作、戦略、インサイトなどを提供する。

2:プロジェクトベースの作業
Arcadia自身のミッションに沿い、特定のプロジェクトを進行する。

3:戦略パートナーとしての役割
ブランドや広告代理店に対し、ワークショップ・インサイト・トレンドレポートといった形でAR戦略の専門知識を提供する。

Snapは2015年に公開された「レンズ」と呼ばれるエフェクトをはじめとし、AR方面の開発に力を入れてきました。2019年にはリアルタイムで性別変換してしまうカメラアプリが話題になり……

2021年にはAR対応のサングラスを発表しています。

Snapは2021年第1四半期に、SnapchatでAR機能を毎日利用するユーザーが前年比で40%増加したことを報告しました。またコンサルティング企業のDeloitteは、2022年には94%の人が買い物にARを利用するようになり、2025年にはAR内での買い物が37%増加していると予測。今後のAR需要はますます増加していくとみられています。Snapはこのような背景から、P&Gビューティー、Verizon、シェイクシャックといったパートナーと共にArcadiaを創設したわけです。

Verizonの消費者コンテンツおよびパートナーシップの責任者であるErin McPherson氏は「Verizonは、ARが新しい消費者体験の入り口であると信じています」「私たちの次なるステップは、ARで5Gや、我々が開発中の素晴らしい消費者向けサービスのパワーを示すことです」とコメントしています。

またP&G Beautyの最高デジタル責任者であるBenjamin Spiegel氏は「Arcadiaは、説得力あるARに必要な詳細情報や、エコシステムと密接につながったワンストップショップを私たちに提供してくれました。これにより、複雑なARのマーケットプレイスがシンプルになり、ブランドにとって自然かつ具体的な方法でARが実現しました。私たちP&G Beautyの場合は、お客様にまるで現実世界のような体験を提供し、他社とは違う、新しい空間での販売が可能になりました。私たちはArcadiaとの取り組みが新しい機会を作り出すと考えており、消費者に合ったクリエイティブなアイデアを届けるべく、複数のプラットフォームでARの強化を考えています」と述べました。

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