TikTokがレストラン業界に参入へ、何が始まるのか?

デリバリー専門レストラン向けプラットフォームの「Virtual Dining Concepts」が、動画共有プラットフォームのTikTokと提携したことを2021年12月17日に発表しました。2022年3月にはデリバリー専門のレストラン「TikTokキッチン」がオープンし、TikTok上の料理・レシピ動画を使いながらレストランを拡大していく予定です。

TikTok kitchen – TikTok Kitchen
https://tiktokdelivered.com/

Add TikTok Kitchen to your existing Restaurant’s Kitchen today!
https://www.virtualdiningconcepts.com/concepts/tiktok-kitchen/

TikTok getting into restaurant business | Ad Age
https://adage.com/article/marketing-news-strategy/tiktok-getting-restaurant-business/2389481

Virtual Dining Concepts(VDC)は「レストランのオーナーが、既存の厨房を使ってデリバリー専用で収益性の高い『仮想レストラン』を開ける」サービス。2020年にYoutuberのMrBeastが「MrBeast Burger」というデリバリー専用ファーストチェーンを設立し、3か月で100万個のハンバーガーを販売することに成功したと話題になりました。MrBeast Burgerの拡大は、VDCのネットワークを利用し「既存のレストランにMrBeast Burgerのハンバーガーを作ってもらう」という方法で実現したもの。

VDCはいわば「デリバリー版間借りレストラン」のようなもので、著名人がレストランブランドを立ち上げ、自身の発信力を利用しながら、レストランの規模を拡大していくということに利用されています。この方法であればレストランのオーナーは集客やマーケティングといったことに時間を割くことなく、収益を増やしていくことが可能。なお、MrBeast Burgerは2021年12月にはアメリカ・カナダ・イギリスで1500もの拠点を構えるまでに成長しました。

VDCのRobert Earl氏は、サービス開始に向けてTikTokレストラン300店舗を準備中であり、2022年末には店舗を1000店舗にまで増やす予定だと述べています。

TikTokのクリエイターはプラットフォーム上でさまざまなレシピや料理を考案しています。TikTokキッチンのメニューには、これらクリエイターによる「アプリの中でトレンドとなった食品」が選ばれ、四半期ごとに変更されていく予定。オープン時にはチーズを付けたパスタを揚げた「パスタチップ」や、スペアリブならぬ「コーンリブ」がラインナップされるとTikTokは発表しています。

TikTokはTikTokキッチンの収益を、メニュー化したレシピの第一人者に分配することで、プラットフォーム上のレシピ・料理動画を促進していくと述べています。一方で、どのようにレシピの第一人者を選ぶのかや、具体的な収益分配の仕組みについては公開していません。また、TikTokキッチンのメニューにレシピ作成者の名前は載らないとのことです。

なお、お店や食品ECサイトが存在をユーザーにアピールしていく方法としては、SNSで写真や動画をアップすることの他に、「信頼度の高いメディアに第三者の目線でレビューしてもらう」という方法もあります。

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