ネイティブ広告について再考する時期がCOVID-19パンデミック後にやって来る

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行で多くの人の生活様式ががらっとかわり、デジタルへの移行が大きく進みました。多くの人がこれまで以上にインターネットメディアを利用するようになる中で、より効果的な広告を出すべくネイティブ広告について再考する必要があると指摘されています。

Outbrain Unveil: Re-imagining native advertising in the post-pandemic future | The Drum
https://www.thedrum.com/news/2021/02/04/outbrain-unveil-re-imagining-native-advertising-the-post-pandemic-future

COVID-19のパンデミックにより、在宅勤務やデリバリーサービスの増加など、これまで実現できなかったレベルのデジタル化が急速に実現しました。デジタル化への移行はパンデミックが終わった後も続いていくと考えられており、デジタル後進国と先進国のギャップもかつてないほどに埋まってきているとのこと。

プラットフォームの通常コンテンツと一致する形、あるいは違和感のない状態で表示されるネイティブ広告は、消費者のエンゲージメントが高いことで知られていますが、パンデミック後は特にそのあり方を再考すべきだと、ネイティブ広告配信サービス「Outbrain」のCEOであるYaron Galai氏や、グローバル広告担当副社長であるAyal Steiner氏は示しています。

Galai氏は、2020年には多くの人が隔離生活を余儀なくされる中で、友人や家族との「つながり」を得る手段としてソーシャルメディアが求められるとともに、フェイクニュースがあふれるインターネットにおいて、「信頼できるニュースサイト」への需要が増加したと述べています。その結果、これらのニュースサイトでは60%もページビューが増加し、ネイティブ広告が表示される機会も増加しました。2021年も2020年に引き続き、上記の傾向は続いていくとみられています。

オープンウェブの中でコンテンツに消費される時間は膨大ですが、マーケターが消費者の注意を引くためには「たった1つの画像と見出しだけでは限界がある」とSteiner氏は述べています。「多くの消費者は広告が『広告だから』嫌いなのではなく、その配信方法に問題があります。クリエイティブ、あるいは広告の表示方法が問題なのです」と述べ、自社が「インタラクティブ」と「ストーリーテリング」という2つの要素を実現するフォーマットを導入したことに言及しました。

ネイティブ広告は消費者の「実際の関心」に関連しているため、リスティング広告よりもパフォーマンスが高くなりますが、「キャンペーンを適切な価格で行い、正しい結果を出すための作業には時間がかかります」とSteiner氏は述べています。「少ないリソースで作業し、より強力な結果を生み出すためには賢くならねばなりません。時間を節約し、あなたのチームが効率的になる、よりスマートなツールを使用してください」とSteiner氏は述べました。

なお、ウェブサイトの通常コンテンツと一致する形で表示され、ストーリーテリングを用いて効果的に製品をアピールできる記事広告については、以下から読むことが可能です。

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